ホームタマネギを上手に育てましょう!

はてなブックマークに追加 

ホームタマネギの育て方・ホームタマネギ栽培のコツ

タマネギはハードルが高そうですが、実は家庭のプランターでも手軽に育てられる人気の野菜です。ポイントはオニオンセット栽培(ホームタマネギ)を選ぶこと。

ホームタマネギは、糖質をはじめ、ビタミンB・C・カリウム・リンアシン・ケルセチン・食物繊維などが豊富に含まれる健康野菜。血液をサラサラにする成分が含まれるため、成人疾患の予防に良いとされています。

ホームセンターなどで子球を購入して育てましょう。8月上旬から中旬になると店先でオニオンセットやホームタマネギという商品名で売られています。

タマネギは早生種・中生種・晩生種の3つに分類されますが、ホームタマネギは早生種、8月下旬に植えると早ければ11月中旬頃に収穫期を迎えます。

早生種と中生種は保存は利きませんが、柔らかくて甘みも強いので、サラダで食べるのにぴったりです。採れたてのタマネギのサラダの味は格別。晩生種は多少辛みがありますが、保存性がよく長持ちします。

プランター栽培では、球根(子球)から育てるホームタマネギ(オニオンセット)を利用すると植え付けから収穫までが短く簡単に育つので初心者には特におすすめです。
 
 

ホームタマネギの栽培カレンダー

タマネギの種蒔き時期と植付時期は晩秋から冬、収穫時期は晩秋以降です。
 

タマネギを上手に育てるコツ!

  • 植え付けは残暑が和らいでから
  • 初心者は子球から植えると育てやすくおすすめ。
  • 子球の先端が見るくらい浅植えにしましょう。
  • 日当たりの良い場所で育てるのがコツ
  • 加湿に弱いので水のやり過ぎには注意しましょう。
  • 適期に追肥を行い葉を大きくすると大玉に育ちます。
  • 多肥や肥料の遅効きは病気や害虫が発生しやすくなり貯蔵性も悪くなるので注意しましょう。
  • 酸性土壌が苦手なので苦土石灰で酸度調整をしっかりと。
 

ホームタマネギの育てやすい品種

ホームタマネギの品種

ホームタマネギはオニオンセットまたはホームタマネギという商品名で売られていて種ではなく子球から育てます。

オニオンセット栽培では「シャルム」という冬どりの品種が人気。シーズンになるとホームセンターで売られています。手軽にネットで買うことも出来ますよ。

楽天市場のホームタマネギの子球はこちらから

amazonのホームタマネギの子球はこちらから

 

ホームタマネギ栽培のプランターと土づくり

ホームタマネギ栽培に適したプランターサイズ

ホームタマネギを育てるときに適したプランターサイズですが、中型サイズ(60㎝以上)のものを利用しましょう。

栽培する株数が少ない時は、深型の大きめの植木鉢でも育てることも可能です。

ホームタマネギ栽培に適した用土

ホームタマネギの栽培に適した用土は市販の培養土を利用ればすぐに植え付けられるので便利です。自分で用土を作る時は

赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1を混ぜ合わせて作りましょう。

それに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化成肥料を用土10ℓ当たり10~20g混ぜ合わせます。

露地栽培でホームタマネギを育てる時は、種蒔きの2週間前に苦土石灰を150gを散布して良く耕しておきます。ホームタマネギは酸性土壌に弱いので注意が必要です。

1週間前にそれぞれ1㎡あたり、堆肥を2kg、化成肥料(15:15:15)100g、ヨウリン50gを施し、幅60~100cm、高さ10cmの畝を作りましょう。元肥は全面施肥とします。

プランターに入れる用土の量

植え付け前の準備として、市販のプランターに2~3㎝ほどウォータースペースを残して培養土を入れます。

用土を自分で作る時は植え付けの2週間前までに土作りを済ませておき、植え付けの1週間前に元肥を施しておくようにしましょう。
 

オニオンセット(子球)の植え方

タマネギを子球から植える

ホームタマネギはオニオンセット(球根)など子球から植えますが、条間は10㎝。広くても15㎝ほど空ければ十分です。

深さ1㎝の植え穴を掘って、子球の先端が少し見える(2/3ほど)埋まるように浅植えするのがポイント深植えしすぎると生育が悪くなってしまうので注意しましょう。

植え付けた後は根付くまでは水をたっぷりと与えます。発芽期間は子球を植え付けてから約7~10日ほど。
 
 

マルチングと敷き藁を行う

ホームタマネギのマルチングと敷き藁

タマネギは雑草対策としてマルチングをすれば無農薬でも育てられます。マルチの種類は地温が高くならない白色が良いでしょう。

ホームタマネギの植え付けは残暑の厳しい8月の後半です。

地温が上がり過ぎないように敷き藁を行って対策を行ってやりましょう。地温が上がりすぎると発根と萌芽が悪くなるので注意。
 

ホームタマネギの水やり頻度と与える量

水やりの頻度と量

ホームタマネギは子球を植えた後は芽が出るまでの約1週間から10日は用土が乾燥しないようにしっかりと水やりを行います。

ホームタマネギは加湿に弱いため発芽した後は乾燥気味に育てます。ただし、プランター栽培の時は用土が乾燥しやすいので、かん水を適宜行うことで球の肥大が促進されます。

気温が高い日が続くと用土が乾燥しやすくなるので、植え付け以降でも、1週間以上晴天が続いた時は水を多めに与えるようにしましょう。
 

ホームタマネギの追肥の回数と与える量

ホームタマネギの追肥のタイミングと与える回数は?

オニオンセット栽培(球根)は、苗から植える時よりも早め(植付から約1か月)に追肥を行います。

1株あたりに化成肥料10gを周辺の土と混ぜ合わせるようにして与えましょう。

2回目の追肥は植え付けから2か月後です。同量の化成肥料を同じ要領で与えましょう。水やりを兼ねて薄めの液肥を週に1回与えるのも効果的です。

マルチング栽培を行っている時は畝の肩に追肥してやります。
 
 

ネギ坊主を摘み取る

トウ立ち「ネギ坊主」した時の対処法タマネギは、子球を植える時期が遅いと低温に遭ってトウ立ちしてしまいます。一般的に「ネギ坊主」と呼ばれるもの。ネギ坊主が出ると玉が大きく育たないので小さなうちに摘み取ってしまいましょう。

摘み取る時は茎を分けつ部分から5~6㎝ほど残して下さい。ちなみにネギ坊主は天ぷらにすると美味しいですよ。

ただしネギ坊主が伸びた株はタマネギの芯が固くなるので販売用にはならなくなってしまいます。ネギ坊主が出来てしまった葉タマネギとして食べるのと良いでしょう。

 

タマネギの収穫時期(収穫のタイミング)

タマネギの収穫適期ホームタマネギは植えた株の6~7割の茎葉が倒れた頃が収穫適期。早生種やホームタマネギ(オニオンセット)は10月~2月頃が収穫時期となります。

収穫方法ですが、球の近くの茎を持って一気に引っこ抜いてしまいしょう。先端を持ってしまうと茎の途中で引きちぎれてしまうので注意。

ホームタマネギは収穫が遅れると貯蔵性の悪い柔らかい球になってしまいます。収穫適期を逃さないようにすることがポイント。

球が小さなうちは茎葉が柔らかいので、葉タマネギとして利用できます。すき焼きや鍋の具材、炒め物など美味しく食べられるのでおすすめ。

 
 

ホームタマネギの保存方法

タマネギの見た目で収穫時期を判断するホームタマネギは早生種のため保存期間が短いのが難点。そのため収穫は晴れが何日か続いた時に収穫するのがポイント。地面から引き抜いたあとは2~3日ほど根元を乾燥させます。

乾燥が足りないと切り口部分から乳液状の汁がにじみ出てカビで球が腐る原因となるので注意しましょう。

雨が続いた直ぐ後に収穫すると玉が余分な水分を吸ってしまった状態になります。こうなると貯蔵中に腐りやすくなる「水太り」になるので注意しましょう。

乾燥後は茎を5~10㎝ほど残して切り取ります。茎葉のあたりを紐で結んで5~10個のつり玉を作り、風通しの良い場所に吊るしておきましょう。網袋の中に入れておくのも効果的です。
 

ホームタマネギの育て方まとめと病気・害虫対策

ホームタマネギの育て方まとめと病気と害虫対策

ホームタマネギは植え付ける時期と収穫する時期の見極めが良質の球を収穫する最大のコツ。

タマネギは追肥のタイミングを間違わないよう注意しましょう。遅い追肥は病気の発生要因となります

ホームタマネギに発生しやすい病気は、「腐敗病」「萎縮病」「べと病」「乾腐病」「黒斑病」「灰色腐敗病」など。

病気が発生する主な原因は、酸性土壌・窒素成分の多い肥料を利用し過ぎている・深植えで生育不良になっている・多湿の土壌環境、などです。

ホームタマネギに発生しやすい害虫は、アブラムシ類・ネギアザミウマ・タネバエ・ネギコガ・ネダニ・ネギハエモグリバエなど。被害を最小限に食い止めるため早めの害虫対処が効果的です。
 
 
はてなブックマークに追加 
 
初心者でも簡単に育てられる葉野菜の育て方
 
簡単!野菜の育て方Kitchen garden textbook
 
copyright© 簡単!野菜の育て方
 all rights reserved.
運営者情報