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アスパラガスの上手な育て方!
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アスパラガス
栽培難易度 ★★★☆☆
アスパラガスはユリ科の野菜で、植えてから5年~10年間も長期の収穫が出来るとてもお得な野菜です。ちなみに収穫量のピークは4~5年目です。
実はアスパラガスが日本に入ってきたのは1780年頃と最近のことで、当時は観賞用として栽培されていました。
現在、市場に出回っているアスパラガスの種類は、グリーン・ホワイト・ミニ・パープルの4種類です。特にグリーンアスパラガスは栄養価が豊富で食感と旨味が良いとされていて家庭菜園でも人気の種類です。
アスパラガスに含まれている栄養は、カロチン・ビタミンB・C・食物繊維を多く含み、穂先に含まれるアスパラギン酸はエネルギー代謝を促進するため疲労回復に良いとされています。葉酸も豊富で貧血気味の方にもお薦めです。 |
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アスパラガスの栽培カレンダー
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アスパラガスの植付は4月頃と11月頃の2回
収穫までは約1年です。 |
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アスパラガス上手に育てるポイント
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- 生育適温は20~25℃で30℃以上で生育が止まり5℃以下で休眠します。
- アスパラガスは酸性土壌を嫌うので用土を必ず中和しておきましょう。
- 植え付けの1年目は株を大きく育てるために収穫を控えるようにします。
- アスパラガスは根を深く張るので深型の鉢で栽培しましょう。
- アスパラガスは多肥性の野菜なので、元肥と追肥のタイミングが重要です。
- 土壌が乾燥すると極端に生育が悪くなるので夏場の水切れに注意。
- 翌年以降の収穫量を増やすために、新芽を数本残して収穫しましょう。
- アスパラガスの年越しで凍害を防ぐためにマルチングを施してやります。
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適したプランターサイズと土作り
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アスパラガスを育てるときのプランターサイズは、小型(20㎝~40㎝)以上で深型のものを利用しましょう。1株なら植木鉢でも十分に育てられます。
アスパラガスは長期間(5~10年)栽培できるので、丈夫で壊れにくいものを選ぶようにしましょう。
アスパラガス栽培に適した用土は市販の培養土を利用すると楽です。自分で用土を作る場合は
赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1
それに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化学肥料を用土10ℓ当たり10~20g混ぜ合わせて土作りをします。
露地栽培でアスパラガスを育てる時は、植え付ける前年の秋から冬の間に30cm以上の深さまで畑をよく耕して排水をよくしておきます。
植え付けの1週間~10日前に30cm以上の深さでよく耕して、幅90㎝・高さ20㎝の畝を作り、割肥として、各1㎡あたり、過リン酸石灰150g・堆肥4㎏・化成肥料120gを施しておきましょう。
アスパラガスは多湿を嫌う野菜なので、プランター底に水はけが良くなる赤玉土を底が見えない程度敷き詰めておきましょう。
用土の量は根株から植える時はプランターの6分目まで、苗から植える時は8分目まで培養土を入れておきます。 |
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アスパラガスを種から育てる
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アスパラガスを種から育てる時は8㎝ポリポットに種を3~4粒ほど蒔いて薄く覆土してやります。その後はハウス内で25℃の温度を維持して育てると約10日ほどで発芽します。
種から植える時に気を付けなければならないのは何と言っても温度の管理です。発芽適温を一定に保てるようにハウス内の温度はしっかりと管理しましょう。
アスパラガスは育苗管理がとても難しいので、初心者の方や数株だけ育てる方はホームセンターなどで幼苗や根株を購入して育てると良いでしょう。 |
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アスパラガスの根株の植え付け
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アスパラガスの苗や根株を植え付ける時は霜が降りる心配がなくなる4月下旬~5月上旬に植え付け、株間は30~40㎝間隔を目安に植え付けます。
根株を植え付ける時は株の中央から出ている芽を上に向けて、根は出来る限り広げて植え付けましょう。根株を植え付けた後は3㎝ほど覆土してやります。
幼苗から植え付ける時は根鉢を壊さないように丁寧に取り出して、予め空けておいた植え穴に植え付けましょう。
苗を植え付けた後はしっかりと根付くようにたっぷりと水やりを行います。 |
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アスパラガスの水やり頻度
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苗を植え付けた後はたっぷりと水やりを行いましょう。
アスパラガスは遅霜に弱いので、切り藁や籾殻などで有機マルチングを行って土の表面の乾燥を防ぐようにします。遅霜の心配がなくなったらマルチングを取り除きます。
夏の高温期は最低でも1週間に1度は水やりを行うようにしましょう。 |
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追肥の量とタイミング
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アスパラガスは生育期間が長いので1年目の株を大きく育てる事が重要なので、元肥(堆肥か化成肥料)をしっかりと与えてやることが大切です。
1年目は元肥だけで育てますが、1回目の収穫後から追肥を成長期と冬に施します。
1回目は春先の収穫が終わった後、2回目は8~9月の新芽が出る前に、それぞれ1株あたり10gの化成肥料を与えます。3回目は2~3月に芽だしを助けるために化成肥料を1株あたり5gほど与えましょう。 |
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アスパラガスの冬越しのさせ方
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アスパラガスは冬の間何もせずそのまま放っておくと、凍害に遭って「茎枯病」にかかって枯れてしまいます。
残した芽の地上部が枯れたら、根元で切り取って雑草を取り除いたあと堆肥や籾殻などで表面を覆って寒風から守ってやるようにします。 |
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アスパラガスの収穫時期
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アスパラガスは2年目から収穫できるようになります。4から6月頃に幼苗が20㎝ほどの大きさになって穂先が開く前の状態になれば収穫適期です。
ハサミやナイフを使って地際付近から切り取って収穫しましょう。
穂先が締まっていて茎がまっすぐなもの、全体的に色が濃く、ツヤがある太い芽が良質なアスパラガスです。
アスパラガスは乾燥しやすいので、切り口に濡れた新聞紙を当て、ラップや保存袋でくるんで冷蔵庫で保存すると長持ちします。収穫してすぐに硬めにゆでて冷凍庫に保存しておくと更に長期の保存が可能になります。
アスパラガスの収穫時に気を付ける事は、全ての芽を摘み取ってしまうと株が弱って良く年以降の収穫量が極端に減ってしまうことです。細い芽や6月以降に出る芽はそのまま伸ばして株に栄養を蓄えさせるようにしましょう。
新芽は太さ1cm程度の茎を1株あたり4~6本残すようにします。 |
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アスパラガス栽培まとめと病害対策
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アスパラガスは肥料食いの野菜と言われるほど肥料が重要です。また、乾燥に弱いので灌水は十分に行いましょう。
1年目と2年目以降の収穫後は株を大きく育てる為に新芽は残しますが、8月中旬以降に伸びた茎や細い育ちの悪い茎・病気に掛かった茎は必ず取り除くようにします。
新芽をそのまま伸ばすと背丈が1mほどに育つので、支柱を立て紐で結んでやり倒伏を防止しましょう。複数株育てる時はネットを張って茎が倒伏しないようにします。
アスパラガスによく発生する病気は、茎枯病・立ち枯れ病・斑点病・紫紋羽病などです。病気を防ぐために土作りと適度な追肥と適度な水やりをしっかりと管理しましょう。
風通しを良くするために茎の数と下枝を摘葉して茎葉の込み合いがないようにすることも病気の発生を抑制できます。
アスパラガスに発生しやすい害虫は、ハムシ・ヨトウムシ・ヨモギエダシャク・アザミウマ・オオタバコガなどです。害虫を見つけたら早期の除去が有効です。
アスパラガスを育てている畑やプランターの周辺に、被害を受けている野菜があったり雑草が大量に生えていたりすると、害虫が発生しやすくなります。定期的に草刈りを行って害虫の発生しにくい環境を整えましょう。 |
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アスパラガスの種の選び方
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アスパラガスで人気の品種は「ウェルカム」や「ハルキタル」です。
ウェルカムは、収量が多く穂先が開きにくい品種で、ハルキタルは、福島県の品種で収量と品質が良いのでおすすめです。 |
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