お家で大玉スイカを栽培してみませんか?スイカはプランターでも育てられますし、コツさえ知っていればスイカ栽培は難しくありません。スイカの栽培が初めてでも分かりやく育て方をレクチャーします。このサイトを見てスイカ栽培にチャレンジしてみましょう!
スイカ栽培
難易度 ★★★★☆
スイカには大玉種と小玉種があり、小玉種を選べばマンションのベランダのプランターでも上手に育てる事が出来ます。
スイカを種から植えるのは管理が少し難しいので、市販されている苗から育てれば初心者でも収穫まで上手に育てる事が出来ます。
家庭菜園に少し慣れてきたらスイカ栽培にぜひチャレンジしてみましょう。自分で育てた西瓜の味は格別です。
科目 |
ウリ科 |
連作障害 |
あり(4~5年) |
土壌酸度 |
pH5.5~6.5 |
栽培スペース |
1m×1m |
発芽適温 |
25~30℃ |
生育適温 |
20~30℃ |
種まき時期 |
3月~4月 |
発芽日数 |
種まきから4~10日 |
苗植え付け時期 |
4月下旬~5月 |
収穫時期 |
種まきから約4か月 |
スイカの種まきは3月以降
植付時期は4月下旬以降
収穫時期は7月中旬から
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スイカを栽培するときのプランターサイズは大型タイプ(60㎝程度)以上のものを使用しましょう。プランターの代わりに大型の植木鉢でも育てららえます。
スイカは1株ごとに1つの植木鉢を利用して育てるようにしましょう。1つの鉢に苗をたくさん植えると収穫数が減ります。
スイカの栽培用土は市販の培養土を利用するのが簡単ですが、自分で作る時は
赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1
それに石灰を用土10ℓ当たり10gと化学肥料を用土10ℓ当たり10~30gを混ぜ合わせたものを利用します。
プランターに入れる用土の量は、プランターの淵からウォータースペースを残して、鉢の8分目程度(淵から2~3㎝)にしておきます。
植え付けの2週間前には土作りを済ませておきましょう。
露地にスイカを植えるときは、苗植え付けの2週間前に苦土石灰100g/㎡をまいてよく耕しておきます。1週間前に堆肥2kgと化成肥料100gをまいてよく耕し、高さ10~15cmの平畝を作りましょう。
プランター栽培で一番大切な作業は土入れです。一度に全ての土を入れずに空気と水がうまく通るように多層構造を目指しましょう。
プランター全体に水分と空気が行き渡り、野菜が元気に育つ環境を作れるかがポイントです。
作業手順
1.プランターの底に鉢底石(赤玉土大粒)を2~3cmほど敷き詰めます。
2.栽培用土を5cmほど敷き詰め、5本の指を立てて土に穴をあけるように隅々まで土を詰めます。手のひらで押さえつけないように。
3.堆肥と有機肥料、または化成肥料を入れ5cmほど栽培養土を2の手順と同じようにして入れます。
4.プランターの半分まで栽培用土を入れたら、水をたっぷりとかけます。
6.2と3の手順を2回ほど繰り返してプランターの7分目まで栽培用土を入れます。
7.最後に水をたっぷりとかけてプランターの底から水がスムーズに流れ出るかを確認してみましょう。
スイカの植え付けは好天の日の気温と地温が上がっている時間帯に行いましょう。
根鉢より少し大きめの植え穴をあけ、子葉が埋まらないように浅植えにします。
植え付け時に根を切って植え傷みになるとその後の生育が悪くなってしまうので、ポットから取り出す時は十分に注意しましょう。
畑で大玉スイカを育てる時は、幅120㎝高さ20㎝の畝を作り、ポリマルチをして地温を高くしておきます。
ポリマルチを利用する場合ですが、太陽熱を吸収して葉が焼けてしまうため、黒色のものは使わないようにしましょう。畝間2.5m株間1mで1列に植え付けます。
気温の低い時期に苗を植え付ける後はホットキャップを被せてしばらく保温しながら栽培を続けましょう。
畑で複数育てる場合は、ビニルトンネルを被せても構いません。ビニルトンネルの場合は日中気温が高い日は裾をあけて換気をします。
5月中旬以降になり暑い日が続くようになったらビニールを捲っておいて、風の強い日や雨の強い日は閉めてやるようにしましょう。
つるが生長してきたらビニールを外して敷き藁を行います。敷き藁を行うことで、雨の跳ね返りによる病気を予防したり、夏場に用土の乾燥を防いだり、雑草が生えるのを防いだりできます。
伸びたつるに合わせて敷き藁を増やしていきましょう。
ベランダで小玉種を育てる時は支柱を立てるとスペースを減らせます。栽培する場所が少ない時は支柱栽培を行ってみましょう。
プランターでのスイカ栽培でおすすめの支柱のタイプはあんどん型。あんどん型支柱は、アサガオなどで使う支柱のことです。あんどん型の支柱は、ホームセンターなどでも販売されています。
露地栽培では直立式支柱にネットを張ってキュウリのように育てることもできます。
ホットキャップに苗が当たるようになった頃が支柱立てのタイミングです。立てた支柱につるを誘引しながら育てましょう。
スイカは品種によって摘心の方法が変わります。
スイカの雌花は子つるや孫つるに付く品種は、本葉が6~8枚になる頃に親つるは指でつまんで摘心してしまいましょう。
露地栽培・プランター栽培ともに、生育のよい子弦を3本残して支柱に誘引します。プランター栽培の場合は、子つるを増やしすぎると茎葉ばかりが増えて果実がならないことがあります。
生育の良い子つるを選ぶコツですが、最初は放任で全ての子つるを伸ばします。
子つるが40~50cmになった時点で勢いのあるものを選び他は取り除くようにすれば、生育のよい子つるだけを残すことができます。
摘心したあとは、つるが風で折れないように地面にピンなどで止めてやりましょう。つるがある程度まで育ったらピンを外します。
スイカの整枝ですが、子弦が伸びるに従って次々と孫弦が出てきますが、プランターで育てる時は孫つるは全て取り除くようにしましょう。
不要なつるや葉を多く残してしまうと果実が大きくなりません。
畑で育てる時は着果節位(1番果がなる部分)までの孫弦は全て取り除きますが、それ以降の孫弦はそのまま伸ばしても問題ありません。
また、畑で育てる時は15節までの雌花は全て摘み取るようにします。
スイカは着果をよくするために一番花の人工受粉を行ってやりましょう。
雄花と雌花の見分け方ですが、雌花の花弁(花びら)の下部はぷっくりと膨らんでいるのに対して、雄花は膨らんでいません。
畑で複数育てている場合は、別株同士の雄花雌花を受粉させるようにしましょう。プランター栽培の場合は同一株でもかまいません。
マンションの高層階のベランダなどでスイカを育てる時は虫の飛来が少ないので、人工受粉は大事な管理になります。
スイカを人工授粉させる時間ですが、花粉の寿命は短いので、確実に受粉させるために、晴れた日の午前9時頃には済ませてしまいましょう。
人工授粉のやり方ですが、雄花の花弁(花びら)を切り取って、花粉を雌花の柱頭にこすりつけるようにして受粉させましょう。
雌花が咲いたあと節の付け根から孫つるが伸びるので摘心をします。
この孫つるを摘心することで実なりグセがつき、それ以降の人工授粉をしなくても実がつくようになります。
受粉させた後は、受粉日を記入したラベルなどを近くにつるしておけば収穫までの日数管理がしやすくなります。
スイカの果実は1本のつるにつき最大1個まで、1株に付き2~3個までが理想です。
プランター栽培など地力の弱い畑は数を少なめにするほと良質なスイカが収穫できます。
摘果の方法ですが、いきなり1つにするのではなく、まずは1つのつるに2個の実を残します。実の大きさがソフトボール程度になるまで育ててから生育のよい実を一つ残すようにしましょう。
1本の子つるに2個以上の果実がつかないようにすること、1株に果実は3個程度まで、株元に近い子つるに付いた果実を摘み取ってしまうことが、良質な果実を収穫するポイントです。
1株に3個以上実らせることもできますが、数が多くなるほど甘味が少なく味も悪い果実になるので注意しましょう。
スイカを畑で育てる時は果実の形を整える為に玉直しを行いましょう。
果実がソフトボール大の大きさになったら、雌花が付いていた部分を下に向けて果実の下に発泡スチロールなどを敷いておきます。
露地栽培などで敷き藁をしているときは発泡スチロールはしなくても問題ありません。
その後の玉直しですが、収穫の7日~10日前に日が当たらずに白くなっている面を表に向けてまんべんなく日光が当たるようにして着色を全体に促してやりましょう。
プランター栽培の場合は、果実がソフトボール大になる頃に紐などで果実を支柱から吊り下げて実が下がらないに固定してやりましょう。
プランターの場合も畑栽培と同様に、収穫の7日~10日前に鉢を反対側に回してまんべんなく太陽光を果実に当て色むらを直してやります。
スイカの水やりですが、種まき後の発芽が揃うまでの間と、苗を植え付けて根着くまでの間はたっぷりと与えましょう。
その後の水やりですが、プランター栽培では朝と夕方の涼しい時間帯に与え、露地栽培では、用土の表面の乾燥が目立った時に行うようにします。
収穫が近づいたら(10日hどお前)になったら、水やりを控えて乾燥気味で育てましょう。与える水分を抑えることで果実の水分量が減って、甘味のある美味しいスイカになります。
スイカの追肥は生育の状態を見て行いましょう。目安は6月中旬~7月下旬頃です。
肥料を与えるタイミングですが、プランターの場合は、果実がソフトボール大になった頃に化成肥料10gを株元に撒いて周辺の土と混ぜ合わせます。
露地栽培で育てる場合は、1回目の追肥は子つるが伸び出す頃に株周りに追肥して、2回目は果実がテニスボールくらいの大きさになった時に果実と弦先の間に追肥してやりましょう。
肥料が不足した場合は雌花から弦先までが30㎝以下で弦が水平で細長くなり、肥料が多い時は雌花から50㎝以上で弦先が上を向くようになります。
雌花から弦先までが30~40㎝で弦先が軽く上を向くのが良い状態です。
スイカの収穫時期ですが、受粉を行ってから大玉スイカで約45日、小玉スイカで約35日ほどで収穫適期を迎えます。
果実が付いている節の巻ひげが茶色くなったときや果実のついた葉が枯れたときが収穫時期の目安です。
あとは果実のつるに近い場所を軽く叩いてボンボンと濁った音がする、花落ちのへこみが深いことも収穫適期の目安となります。
複数の果実を育てている時は試し取りをしてみましょう。着果日が同じものは収穫適期です。
収穫する時はハサミで果こう部分(実と茎の間の部分)を切り取りましょう。
スイカは乾燥と高温にはとても強いのですが、高温で多湿が続くと、炭疽病、疫病、つる割病が発生します。
つる割病は、石灰による酸度矯正や抵抗性台木を利用することで予防できます。
スイカの病気の発生を防ぐ為には、土壌の排水を良くして不要な側枝を早めに除去することが大切です。畑の風の通しを良くし採光を良くすることが病気の発生を防ぐコツです。
スイカを栽培する時に発生しやすい害虫はアブラムシ類、ウリハムシ、ハダニ類です。
害虫の飛来を防ぐ為にシルバーマルチなどが有効です。また、周囲の雑草防除と定期的な殺虫剤散布に努めましょう。
害虫対策は早期発見が大切です。虫食いによる食い跡がないかなど葉の状態をよく観察して、害虫の発生を確認したら早めに処分するようにしましょう。
また害虫が大量に発生してしまった時は無理をせず、これ以上の被害が拡大しないように薬剤の使用も検討しましょう。