ゴボウの簡単な育て方。ゴボウをプランターや露地で上手に栽培してみましょう。コツを知っていればゴボウ栽培は簡単です。ゴボウ栽培が初めての方でも分かるように育て方をレクチャーしています。このサイトを見てゴボウ栽培にチャレンジしてみましょう!
ゴボウ
栽培難易度★★☆☆☆
ゴボウはキク科の野菜で、ゴボウの小型品種です。春植えと秋植えが出来ますが、初心者は春蒔きが育てやすくておすすめです。ゴボウは漢字では牛蒡と書きます。
ゴボウは短根品種でプランターでも育てやすく家庭菜園で人気。根が40㎝以下のサラダゴボウや若い葉と根を食べる葉ゴボウなどがプランター栽培に向いています。
ゴボウに多く含まれる栄養価は、カリウム・カルシウムなどのミネラル、ポリフェノール、不溶性の食物繊維が豊富に含まれる健康野菜です。
ゴボウには食物繊維たっぷり含まれているでダイエットに最適な野菜です。
科目 |
キク科 |
連作障害 |
あり(3~4年) |
土壌酸度 |
pH6.0~6.5 |
栽培スペース |
10cm×10cm |
発芽適温 |
20~25℃ |
生育適温 |
20~25℃ |
種まき時期 |
3月中旬~9月 |
収穫時期 |
種まきから約2.5か月 |
春の種まきは3月下旬~6月上旬
収穫は7月上旬~9月下旬
秋の種まき9月上旬~9月下旬
収穫は11月下旬~翌年2月下旬
ゴボウをプランターで育てる時は短根種(ミニ種)を選ぶようにしましょう。
ホームセンターやネットでは、品種改良された育てやすい様々なミニ品種の種が販売されています。
ベランダ菜園で育てやすいゴボウの品種は「サラダむすめ」「ダイエット」「百日一尺」などです。
春植え品種と秋植え品種があるので、植える時期にあった品種を選ぶことが上手に育てるポイントです。
ゴボウの種は発芽初期に立ち枯れ病が発生することがあります。殺菌済の種を利用すれば、病気の発生を軽減することが出来ます。
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ゴボウを育てるときのプランターは、深型サイズ(30㎝以上)が適しています。品種によって適した深さを選ぶようにしましょう。
プランター以外でも、深型の植木鉢や土嚢袋・用土が入っていた袋、米袋などでも栽培することが可能です。
深さ30㎝以上の袋で栽培しましょう。底が浅いプランターで育てる方法もあります。(種まきの章で詳しく紹介しています)
ゴボウの栽培に適した用土は市販の培養土を利用すると便利簡単です。自分で作る時は
赤玉土6:砂1.5:バーミキュライト2.5、それに石灰を用土10ℓ当たり10gと化学肥料を用土10ℓ当たり10g混ぜ合わせた物を使いましょう。
ゴボウを露地栽培で育てる時は、種をまく2週間前に各1㎡あたり苦土石灰を150~200g、堆肥を2kg、化成肥料(15:15:15)100gを散布して良く耕しておきましょう。畝は幅60~70cmの平畝にします。
プランター露地栽培ともに、種植えをする2週間前までには土作りを完了させておきましょう。
プランター栽培で一番大切な作業は土入れです。一度に全ての土を入れずに空気と水がうまく通るように多層構造を目指しましょう。
プランター全体に水分と空気が行き渡り、野菜が元気に育つ環境を作れるかがポイントです。
作業手順
1.プランターの底に鉢底石(赤玉土大粒)を2~3cmほど敷き詰めます。
2.栽培用土を5cmほど敷き詰め、5本の指を立てて土に穴をあけるように隅々まで土を詰めます。手のひらで押さえつけないように。
3.堆肥と有機肥料、または化成肥料を入れ5cmほど栽培養土を2の手順と同じようにして入れます。
4.プランターの半分まで栽培用土を入れたら、水をたっぷりとかけます。
6.2と3の手順を2回ほど繰り返してプランターの7分目まで栽培用土を入れます。
7.最後に水をたっぷりとかけてプランターの底から水がスムーズに流れ出るかを確認してみましょう。
ゴボウは苗の移植が向かないため、種から育てるのが基本になります。(ホームセンターなどで苗を買った時は早めに植えつけましょう)
ゴボウの種は固い殻に包まれているため種の吸水性が悪い特徴を持っています。半日から1日ほど水に浸けてから種をまくと発芽しやすくなります。
ゴボウの種のまき方ですが、写真のように、長い棒などで深さ1㎝の「まき溝」を作ります。そこに1㎝間隔で種を置いていきます。種をまいたら溝の両側の土を丁寧に種の上に被せましょう。
大型のプランターなら株は2列まで植えられます。条間(列と列の間隔)を15~20㎝ほど空けて、まき溝を2列作りましょう。
底の浅いプランターを使った栽培方法もあります。
波板を使って斜めに根を伸ばして育てる方法で、プランターの長辺方向に斜めに波板をかけて種を高い方に寄せてまく栽培方法です。
地上に出ている板から5~10cmあたりに種を点まきしてあとは普通に栽培します。根が波板に沿ってまっすぐに成長するので、底が浅いプランターでも栽培することができます。
露地でゴボウを栽培する時は、60~70㎝の畝に株間(株と株の間隔)を10~15㎝取って点まきしてもかまいません。
瓶や缶の底を土の表面に押し付けて蒔き穴を掘り、そこに4~5粒ほど種をまきましょう。露地栽培の場合は乾燥しやすいため、種をまいてから発芽するまでの間は、水切れにならないように注意します。
ゴボウは好光性種子なので発芽するのには光が必要です。用土の被せすぎを防ぐために、篩(ふるい)を使って均一に用土を被せてやると良いでしょう。
水やりのときに種が流れでないようにしたり、用土が乾燥するのを防ぐために、新聞紙や不織布などを上に被せると良いでしょう。
ただし、発芽した後は早めに取り除くようにします。 発芽後はたっぷりと水を与えましょう。
ゴボウの種が発芽しないことがありますが、その理由はいくつかあります。
発芽しない一番の原因は光不足です。ゴボウは好光性種子といって、発芽するためにはある程度の光が必要です。
用土を深く被せてしまうと発芽しない原因になるので、覆土は必ず薄くかけるのが発芽率を上げるポイントになります。
水やりの時に種が表面に出ると発芽しない原因になるので、覆土した後は被せた用土を上から軽く手で押さえるようにして種と用土をしっかり密着させておきましょう。
ゴボウの間引きは合計で2回ほど行いましょう。
双葉が出た頃に1回目の間引きを行います。生育のよい株を残して株間を1~2cmにしましょう。
2回目以降の間引きはタイミングは葉が重なり合ったとき。株間が7~8㎝になるように順次間引きます。
1回目の間引きも2回目の間引きも、緑の濃い葉がよく整った勢いの良い株を残すのが間引きのポイントです。
ゴボウを間引く時ですが、引き抜いたときに根が絡まっていると隣り合う株が一緒に抜けてしまうことがあります。
手で引き抜く時は株の根元をしっかりと押さえて丁寧に間引くようにしましょう。
苗が小さくて根元が抑えられない時はハサミなどで切ってしまってもかまいません。ハサミで根元を切り取ると隣の株が一緒に抜けてしまうのを防ぐことが出来ます。
ゴボウの水やりですが、種まき後は発芽するまでの間十分に水やりをしましょう。
ゴボウの発芽期間は、種まきから1~2週間ほどかかります。この間の乾燥は要注意です。水切れにならないように注意しましょう。
高い位置から勢いよく水やりをすると、種が表面に浮いて流れ出てしまう原因になります。水やりは低い位置から丁寧に行いましょう。
ハス口を上向きにして水やりをするか、網目の細かなハス口を使って水やりをすると、水の勢いを弱めることができるので、とちらもおすすめの方法です。
株の生長が始まったあとの水やりのタイミングですが、露地栽培のゴボウは、夏場以外は毎日与える必要はなく、用土の表面が乾いたときにたっぷりと水やりを行いましょう。
プランターの場合は用土が乾燥しやすいので、量を少なめで毎日与えると良いでしょう。
夏場は日中に水やりをするとお湯をかけるのと同じような状態になってしまいます。水やりは午前中の涼しい時間帯に与えるのがポイントです。
ゴボウの追肥は間引きのタイミングで追肥を施します。1回あたりの肥料の量ですが、化成肥料を1株あたり10gほど与えましょう。
1回目は双葉が2枚出て1回目の間引きを行った頃に、株周辺に肥料を撒いて土と混ぜて株もとに寄せます。
ゴボウの2回目の追肥は、2回目の間引きのタイミング(本葉が2~3枚になった頃)に与えましょう。追肥の量は1回目同様に化成肥料を1株あたり10gほど与えます。
太陽の光に当たると根の色が青くなってしまうので、追肥のタイミングで周辺の土を株もとに寄せておきましょう。
ゴボウは多肥性(与える肥料の量が多い)ので、雑草が良く生えます。そのままにしておくと養分が雑草に取られて苗の成長が悪くなってしまいます。
雑草は早めに抜き取りましょう。雑草対策としてマルチングをするのもおすすめです。
ゴボウの収穫時期は種を蒔いてから約70~100日ほどです。
ゴボウは直径が1~1.5㎝が美味しいサイズです。(通常のゴボウは2~3cm)
ゴボウの収穫の仕方は、プランターの場合は葉柄を掴んで一気に引き抜きましょう。
露地栽培の場合は、先に葉を刈り取って、スコップなどで根に沿って片側に穴を掘ります。根の先端まで掘り進んだら、最後に根を穴側に倒してゆっくりと引き抜きましょう。
サラダなどに使うときは少し早めに収穫すると、柔らかくて香りも良いものがとれます。生食をするときは実が固くならないうちに収穫しましょう。
ゴボウは収穫のタイミングが遅れると肥大を続けて根にスが入ってしまいます。収穫適期を逃さない様に注意しましょう。
ただし、11月以降の気温が低い時期(厳寒期)は根の成長が止まるので、上部の葉や茎が枯れても(または葉を刈り取った状態で)、畑に埋めたままにしておいても春先までなら土中で保存することが可能です。
ゴボウは気温には適応性があり気温が30℃を超えても耐えることが出来ます。
厳寒期も葉や茎は枯れてしまいますが、根が枯れることはありません。とても強い野菜です。
ゴボウを上手に育てるコツは種まきから発芽までの間に用土を乾燥させないこと。こまめに水やりを行いましょう。
根が深く育つので用土の排水性と通気性をよくすることが大きくきれいに育てるポイントです。
ゴボウにはアブラムシがよく発生します。
中でもゴボウヒゲナガアブラムシは、葉の裏側に寄生してウイルス病を発症させる害虫です。雨の少ない年や土壌中の窒素分が多い(チッソ軍の多い肥料の与えすぎ)とよく発生します。
その他にも根コブセンチュウが発生することがあります。根コブセンチュウは連作を避けて落花性やトウモロコシを輪作すると被害を防げます。
発芽した後に寒冷紗掛けや防虫ネットを張っておくと害虫の飛来を大幅に防ぐことが出来ます。
ゴボウが掛かる病気は、うどんこ病・黒斑病です。
うどんこ病は土壌の乾燥が続いた時や窒素分が多いとよく発生します。
黒斑病は連作と密植に加えて肥料が不足すると発生しやすくなります。
病気の発生を防ぐには肥料は適量を与えること、株の密植を避けて茂りすぎた葉を早めに摘み取ること大事です。
病状が出たときは、その葉を摘み取って場外で処分します。菌を増やして他の葉や株に伝染させないようにしましょう。