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きゅうりの育て方

きゅうりの簡単な育て方

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きゅうりの育て方家庭菜園できゅうりを育てましょう。

種まきから収穫までのきゅうり栽培のポイントを画像を交えて分かりやすくご紹介します。

コツさえつかめばきゅうり栽培は初心者でも簡単です。

きゅうりの育て方のコツとポイント

きゅうり栽培のコツとポイントきゅうりの原産地はインド・ヒマラヤ山麓からネパール付近と言われています。日本へは10世紀頃に伝わりました。

きゅうりの生育適温は12~35℃で、昼間は22~28℃、夜間は16~18℃です。日光を好む野菜で日当たりのよい場所ほど生育と収穫量が増えます。ベランダ菜園では日光が3~5時間当たる場所が適しています。

きゅうりは水分を好む野菜です。夏場以降の水切れには注意しながら育てましょう。

種まきは4月上旬から5月中旬、収穫まで約2か月です。収穫が始めると食べきれないほど次々と実がなります。苗を植える時期を1ヶ月ほどずらしながら植えるといいでしょう。




きゅうりの品種の選び方

育てやすくおすすめのきゅうりの品種は?

キュウリ品種 きゅうりは中国南部から伝わった華南系品種と中国北部から朝鮮半島を経由して伝わった華北系品種に分かれます。他にもヨーロッパ系があります。

きゅうりは節なり種という親づる(中心の枝)に実が付くものと飛び節なり種という子づるや孫づる(枝分かれした弦)に実が付く品種があります。

節なり種と飛び節なり種のどちらがおすすめというのはありませんが、節なり種は整枝(枝の整理)が必要になるため、忙しい方やきゅうり栽培に慣れていない方は、栽培管理が少ない飛び節なり種がおすすめです。

最近では品種改良が進み、整枝や摘葉が不要で、放任で栽培しても実がたくさんなる品種が販売されています。

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きゅうり栽培に必要な道具

きゅうり栽培に必要な道具を紹介します。

1.プランター

きゅうり栽培に使うプランター60cm以上のプランター。きゅうりは根を浅く拡がって張るため、浅めで面積が広めのプランターがおすすめです。


2.用土

きゅうり栽培に使う用土用土はホームセンターや園芸店で売られている実野菜用のものを使いましょう。用土の質で収穫量がグッと変わります。


3.支柱

長さ1.8m程度のものを格子状にして立てます。栽培する場所によって数を揃えます。(詳しくは支柱立ての章を参照)


4.ネット

きゅうりは地面を這わせる地這い栽培とつるをネットに絡ませるネット栽培があります。狭いスペースやプランター栽培ではネットを張ることで限られたスペースでも栽培できます。

5.肥料

きゅうり栽培に使う用土きゅうりの栽培は数か月にわたります。途中で追肥(不足する肥料を足す作業)を行います。きゅうりには実野菜用の肥料がおすすめです。


5.その他の園芸用具

スコップ(苗の植え付けや土を入れるときに使います。)・ジョウロ(水やりや追肥のときに使います。)・ハサミ(整枝や収穫のときに使います。)・軍手(各管理作業や雑草取りのときに使います。)などがあると便利です。

きゅうりの土作り

キュウリの土作りきゅうりの種まきや苗を植え付ける前には「土作り」を行います。土作りとはきゅうりを植える用土を準備すること。

ホームセンターや園芸店で購入した肥料入りの用土ならすぐに植え付けができます。(用土の袋にすぐに植え付けできるか書かれていることを確認しておきましょう。)

露地(畑)やプランターで野菜を連作する(何度も野菜を同じ場所に植える)ときは、土の中の養分が減り酸性になっているため、土作りが必要です。

土作りは、種まきまたは苗を植え付ける2週間前には酸度調整(pH調整)を行い、1週間前に肥料を施しましょう。痩せた土地では苗がうまく育ちません。

露地(畑)できゅうりを育てる時は2週間前に、苦土石灰をを1㎡あたり100gを施してよく耕しておきます。きゅうりに適したpHは6.0~6.5が適正値です。

植え付けの1種間前に1㎡あたり堆肥を5kg、化成肥料(15:15:15)を100g、油粕100g、ヨウリンを60gを混ぜておきましょう。

プランター栽培では、ホームセンターや園芸店で売られている実野菜専用の肥料がおすすめです。使用量については利用する製品の説明に準じて利用してください。

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きゅうりを種から育てる

きゅうりの種まききゅうりの種まきは畑に直接種をまく「直まき」と育苗してから畑に植える「ポットまき」ができます。

きゅうりの種まき適期は温暖地は4月上旬、中間地は4月中旬、寒冷地は4月下旬が目安です。日中の気温が15℃超えるようになった頃です。

1か所あたりに3~4粒ほど、2cmの間隔で深さ5~10mmに種をまきましょう。種まき後はたっぷりと水を与え、発芽までは水切れを起こさないようにするのがポイントです。

発芽後は、苗の成長を見ながら生育の良い苗を残しながら間引きを行い、最終的に1か所に1本ずつにしましょう。

きゅうりの種まき

きゅうりの苗の植え付け

きゅうりの植え付けきゅうりの苗は本葉が3~4枚のものを選ぶようにしましょう。

きゅうりの苗の植え付けは4月下旬から5月上旬頃で、日中の気温が20℃を超え始めた頃です。

根鉢より少し大きめの穴を掘り、根鉢をほぐして穴の中に入れます。植え付けた後は株元に土を寄せてから軽く手のひらで押さえておきます。

きゅうりの株間きゅうりは苗と苗の間隔をしっかりと確保しましょう。株間が狭いと弦同士が絡まってしまいます。

茎や葉への水の跳ね返りに注意して、たっぷりと水やりをしましょう。

支柱立て・整枝のやり方

きゅうりの支柱とネット掛けきゅうりは放任すると地面を這って生長しますが、支柱を立ててネットを張ると上へ上と成長していきます。

きゅうりはつるが伸び始める前に、支柱を立てネット張りましょう。

支柱の高さは2m程度で、苗から10~20㎝ほど離れた位置に4~5本立て、横向きの支柱を3~4本ほど通します。支柱同士は紐で結んでおきましょう。支柱を立てたら網目(10cm角)のネットを張っておきます。

きゅうりは実がなりだすと支柱に相当の重量が掛かります。両側の支柱を倒れないようにしっかりと補強しておきましょう。

きゅうりの水やり方法

きゅうりの水やり方法きゅうりは乾燥に弱いので水切れを起こさないように注意しましょう。

特に種をまいたあと、苗を植え付けてから根付くまでの間、夏場の高温期の水切れに注意します。

きゅうりの実は夜間に大きくなります。午後の水やりでしっかりと水分を与えましょう。

水やりは1日に2回が目安。午前中の気温が上がる前と気温が下がり始める時間帯がベストです。

きゅうりは水分が少ないとつるがらせん状になるので弦先を良く観察してみましょう。

きゅうりの追肥方法

きゅうりの追肥方法きゅうりの追肥は化成肥料や油かす、または有機配合肥料を与えましょう。

ホームセンターや園芸店には、「実野菜専用」の肥料が売られています。

きゅうりに追肥を与えるときは一度に大量に与えると根焼けという状態になり生育が悪くなります。

1回目の追肥は種まき(苗の植え付け)から1ヶ月ほどしてから。2回目は花が咲き始める頃です。

きゅうりの追肥の量実がなりだしたら2週間に1回程度のタイミングで少しずつ与えるようにしましょう。(追肥の量は利用する商品の説明書きを読んで適量与えて下さい。)

追肥の方法は、株の周辺(半径1m程度)にパラパラと肥料をまき、土と軽く混ぜ合わせて隠しておきます。根が浅く張っているので深堀りしないように注意しましょう。

きゅうりは肥料が不足すると、つるが下方向に伸びるようになります。よく観察してみましょう。また、葉が茂り過ぎるときは追肥の回数はそのままで量を減らすようにします。

つるの誘引のやり方

きゅうりの弦の誘引方法きゅうりはつるが伸びるたびに支柱に誘導(つるの誘引)しながら育てます。

茎をひもでゆるく結んでやるとつるが自然に支柱へ巻きつきます。つるがネットに巻き付いたら紐を外しておきましょう。

枝分かれする茎(つる)を、ネット全体にバランスよく拡がるように誘引すると、茎葉が込み合わず、収穫がかなり楽になります。

きゅうりの摘心

きゅうりの摘心のやり方きゅうりは飛びなり種と節飛びなり種で飛び節なり種は親づるを摘心して子づるや孫づるを伸ばして実をつけさせます。

節が6~7節(葉の数)になったら親づるの先端を摘心しましょう。親づるを一定の高さで摘心することで、子づるが勢いよく伸びるようになります。

節なり種は、親づるだけを伸ばして育てることを基本としますが、親づるから伸びた子づるは、葉を2枚だけ残してつるの先端で摘心します。

きゅうりの摘葉

きゅうりの摘葉きゅうりは葉が生い茂ると株の根元や果実に光が行き届きにくくなるので、不要な葉を定期的に摘みとりましょう。

枯れた葉や傷んだ葉などを中心に摘みとりますが、花の落下や株を弱める原因になるので、一度に大量の葉を摘み取ってしまわないように注意します。(摘葉する枚数は1日に2~3枚までが目安)

摘葉のタイミングですが、果実の形が悪いときや花が落ちるときは養分が葉や茎に取られて果実に回っていない証拠。こういうときは摘葉を行います。養分と水分が行きわたるようにしてやりましょう。

きゅうりの収穫

きゅうりの収穫時期と収穫方法きゅうりは開花から7~10日で収穫適期になります。(気温によって前後します。)

最も美味しいとされる大きさは15~20cmになった頃です。収穫適期を逃さないようにしましょう。

最盛期になるとあっという間にヘチマのような大きさまで生長します。果実をつけすぎたり大きな実をつけたままにすると株が弱ってしまうので注意しましょう。

きゅうりの実が曲がる原因夏を過ぎると実がつく数が減ってきます。実を全て取って草勢を回復させると、実をつける期間が長くなります。

収穫の終盤になると「曲がり果」といって実が曲がっていきます。これは、根が切れたり傷んだりして、水分や養分が行き渡りにくくなることで起こるものです。食べても問題はありません。

また、実の一部が黄色く変色することがありますが、この原因は日光が当たり方が弱いとき。向きを変えるなどして日光に当てると緑色に戻ります。

きゅうりの病気対策

きゅうりが枯れる・株が萎れるきゅうりに発生しやすい病気は、梅雨時期に葉に白い粉がふく「うどんこ病」、夏前~初秋にかけて葉が茶褐色になって枯れる「褐斑病」や「炭そ病」になることがあります。

病気にかからないためには、日当たりの良い場所で育てているか、水やりが多すぎないか、用土の水はけは悪くないか、肥料を与えすぎていないか、同じ場所で連続して野菜を植えていないか、という点を見直してみましょう。

症状が出たときは早めに対策して下さい。ホームセンターや園芸店には治療薬が売られています。

きゅうりの害虫対策

きゅうりの害虫対策きゅうりに集まる害虫は、ウリハムシ・ハモグリバエ・アブラムシです。

中でも被害が大きくなるのは「ウリハムシ」です。数が増えると葉を食い荒らすため、株の生育が悪くなります。気温が低い時間帯は動きが鈍くなるので朝夕に捕獲しましょう。


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