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ブロッコリー栽培

ブロッコリーの栽培方法と育て方のコツ

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ブロッコリーの栽培方法と育て方のコツブロッコリー栽培方法と育て方のコツ。

ブロッコリー栽培を野菜栽培士が画像を交えて種まきから収穫まで詳しくご紹介します。

ブロッコリーをプランターや露地で上手に栽培しましょう!ブロッコリーの植え付け方や収穫方法はもちろん、水やりと追肥の方法や病害虫対策まで。


ブロッコリー栽培Menu

ブロッコリーの栽培難易度
ブロッコリー栽培カレンダー
ブロッコリー栽培のコツ
ブロッコリープランター栽培
ブロッコリーの土作り
ブロッコリー育てやすい品種
ブロッコリーの種まき
ブロッコリー苗の植え方
トンネル掛け
ブロッコリーの水やり方法
ブロッコリーの追肥方法
ブロッコリーの収穫
ブロッコリー栽培まとめ
ブロッコリーの病気対策
ブロッコリーの害虫対策

ブロッコリーの栽培難易度

ブロッコリーの特徴や栽培のポイントは?


ブロッコリーの栽培難易度ブロッコリー栽培
難易度 ★★★☆☆

ブロッコリーは冷涼な気候を好む野菜で高温多湿を嫌います。特に花蕾が肥大する時期は高温に弱い一面があります。

慣れないうちは種から育てるのは難易度は高めですが、苗からなら比較的容易に栽培することができます。

ブロッコリーは春まきと秋まき(夏まき)ができますが、春まきは害虫被害に遭いやすくトウ立ちしやすいので、家庭菜園に慣れていない方は、夏以降に苗から植えて秋の収穫が簡単でおすすめです。

ブロッコリーは育てる株数が少ないときは、ホームセンターや園芸店などで苗を購入して育てると無駄がありません。

ブロッコリーには害虫(アオムシ類)が多く発生しますので防虫対策がポイントです。

種まきから収穫までは75日ほどかかりますが、コツさえ分かれば初心者でも上手に育てられます。




ブロッコリー栽培カレンダー


ブロッコリーの種まき時期は3月~4月上旬
夏まきは8月下旬~9月です。
収穫までは種をまいてから約75日かかります。


ブロッコリー栽培カレンダー(植え付け時期・種まき時期)


ブロッコリー栽培のコツ!


  • 生育適温は15~20℃ですが、5~25℃の範囲内であれば栽培が可能です。
  • ブロッコリーは低温には強い野菜ですが、秋以降はトンネル掛けをすると成長がよくなります。
  • 連作障害があるので2~3年間は同じ場所に作付けしないよう注意しましょう。
  • 春まきは虫害に注意。アオムシ(モンシロチョウの幼虫)などは早期に駆除しましょう。ネット掛けが有効です。
  • 元肥追肥をしっかりと行う事が大きな花蕾を実らせるコツ。茎を太く大きく育てるようにしましょう。


ブロッコリーのプランター栽培

ブロッコリーの栽培に適したプランターサイズと土作り


ブロッコリーのプランター栽培ブロッコリーは株の直径が50cm以上になります。

プランターでブロッコリーを栽培するときのサイズは標準タイプ(60㎝程度)以上の深型のものを利用して育てましょう。

1株だけ植えるなら、大型で深型の植木鉢でも栽培することが可能です。


ブロッコリーの土作り・用土の配合ブロッコリー栽培に利用する用土は市販の培養土を利用するとすぐに利用できて便利です。

自分で用土を配合して作る時は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1、それに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化学肥料を用土10ℓ当たり10~20gを混ぜ合わせた物を使いましょう。

ブロッコリーの苗を定植する(種をまく)約2週間前には土づくり(酸度調整)を完了させておきましょう。


プランターに入れる用土の量プランターに入れる用土の量は、ウォータースペースを残して、鉢の縁から3~5㎝程度にしておきます。

縁一杯まで用土を入れてしまうと水やりや降雨のときに周辺に用土がこぼれてしまうからです。また、まし土(土を足す)をすることが出来なくなってしまいます。


ブロッコリーの露地栽培の土作り

ブロッコリーの露地栽培ブロッコリーを露地(畑)で栽培する場合は、植え付け2週間前に苦土石灰100g/m²と堆肥3kg/m²を入れて耕しておきます。

1週間前には化成肥料150g/m²を全面に入れてからよく耕し、幅50~100cmの平畝を作っておきましょう。

露地栽培でもプランター栽培と同様に、苗を植え付ける1週間までには全ての土作りを完了させておきましょう。土作りが終わってすぐに苗を植え付けると、石灰のアルカリ分が強く根を傷めてしまう原因になります。




ブロッコリー育てやすい品種

ブロッコリーのおすすめの品種や丈夫な苗の選び方は?


苗の選び方ブロッコリーの品種選びは栽培地の環境にあったものを選びましょう。

生育適温内(15~25℃)で収穫が終わるように、種まきから収穫までの日数を計算して、極早生種・早生種・普通種を選ぶのがポイントです。

季節にあった品種を選ばないと、子株で花蕾がついてしまうボトニングという状態になってしまいます。

種まきから収穫までが早い品種は「早生緑(わせみどり)」や「シャスター」、夏まきで中早生品種の「緑嶺(りょくれい)」、大型で春まきと夏まきができるのは「エンデバー」などです。

栽培期間が長いほど管理が大変になるので、 種まきから収穫までが早いものが初心者におすすめの品種になります。


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ブロッコリーのよい苗の選び方

ブロッコリーの苗の選び方ブロッコリーを苗から植える場合の苗選びのコツですが、春植えの場合は本葉が4~6枚付いている苗、夏植えの場合は6~8枚ついている苗が植え付けに適した大きさです。

ブロッコリーの良苗とは、茎が太くてしっかりしたもの、葉の色は緑が濃く害虫に被害を受けていないもの、枯れたり萎れたりしていないものです。

苗半作(良い苗を選べば成功)なので、良品の苗を選んで栽培をスタートさせるようにしましょう。



ブロッコリーの種まき

ブロッコリーを種から育てる方法。種まき適期と種のまき方は?


ブロッコリーの種まき方法ブロッコリーの種まきは季節に合わせた温度管理をするのがポイントです。

春まきは2月~3月、夏まきは7月~8月が適期になりますが、ブロッコリーにとってはどちらも過酷な環境下です。

ブロッコリーは直まきでも育てられますが、慣れないうちは発芽させるのが難しいので、ポット栽培がおすすめです。気温が低いときや高い時期に種をまくので、温度管がしやすいポットまきの方が成功率が高くなります。

ブロッコリーが発芽しない原因春まきの場合は、小型のビニルハウスや衣装ケースの中などで保温(15℃以上)しながら発芽させて、植え付け適期になるまで苗を育てましょう。

直まきの場合はビニールのトンネル掛けやマルチングで保温をしておきます。

夏まきでは気温が高く害虫が集まりやすいので、苗を高床において風通しをよくして寒冷紗などで害虫がつかないように管理しながら発芽させましょう。

ブロッコリーを種から育てる方法ポリポットに種を3~4粒まいてたっぷりと水を与えましょう。(直まきする場合は、発芽率が下がるので1か所あたり5~7粒ほど種をまきます。)

ブロッコリーの発芽日数は環境にもよりますが4~7日です。種をまく季節によってばらつきはありますが、発芽適温内(15~30℃)なら、遅くても1週間もあれば発芽がはじまります。

発芽が揃ったら育ちのよいもの(双葉の形がきれいで左右対称のもの)を残して3本に間引きます。その後、本葉2枚になる頃に2本に間引き、本葉が3~4枚になる頃に1本に間引きましょう。



ブロッコリーの苗の植え方

ブロッコリーの苗の植え付け方と植え付ける時に気をつけることは?


ブロッコリーの苗の植え付け方ブロッコリーを苗の植え付け適期は春植えは3月下旬から、夏植えは8月上旬からです。気温が15~20℃になったら植え付けましょう。

植える場所にポットの大きさより一回り大きな植え穴を空けておきます。根鉢を壊さないように優しく根鉢ごと取り出します。ポットの裏の穴から指で押すと上手にに取り出せます。

ブロッコリーの苗を植え付けたあとは、用土を軽く根の周りに寄せて根と土が密着するように、株元を軽く手で押さえて落ち着かせておきます。

ブロッコリーの苗を植え付ける間隔(株間)プランターで育てる場合は30㎝以上、露地に植える場合は40cm以上の株間(苗と苗の間隔)を確保して植えましょう。

苗の間隔が狭すぎると水分と養分を取り合ったり、隣り合う株の葉っぱ同士が重なって、日陰ができて株や花蕾が大きく育たなかったりする原因になってしまいます。

ブロッコリーの苗を植え付けるときは無風の日を選ぶのがコツです。風が強いと苗が倒れて根元から折れることがあります。

苗が小さいうちは仮の支柱(割りばしなどでも可)を苗を挟むように2本立てて、苗が倒れないようにしておくのも有効な対策です。


ブロッコリーのトンネル掛け

ブロッコリーのトンネル掛け栽培ブロッコリーの苗を植えてすぐは害虫の被害をもっとも受けやすい時期です。

トンネル掛けをして寒冷紗や不織布を被せておくといいでしょう。

春まきで気温が低いときは保温効果や霜対策にもなります。幼苗期に葉を食害されたり霜で凍害に遭ってしまうと株が小さくなり花蕾が大きくなりません。




ブロッコリーの水やり

ブロッコリーの水やり方法。水をタイミングと水を与える量は?


ブロッコリーの水やりの量とタイミング(頻度)ブロッコリーは乾燥や過湿を嫌います。用土は乾きすぎず湿り過ぎず管理しましょう。

夏場は涼しい午前中の時間帯に、冬場は気温が上がり始める時間帯に水やりを行います。

ブロッコリーは、苗を植え付けてから根着くまでの間は毎日水やりをしますが、苗が根付いたあとは、用土の表面が乾いたときにたっぷりと与えるようにします。

夏まきでは水の与えすぎを防ぐために、敷き藁などをして乾燥対策をするといいでしょう。

敷き藁を敷いた時は、水やり前に藁をめくって用土の状態を確認しておき、過湿にならないように水やり量を調整しましょう。


ブロッコリーの追肥

ブロッコリーの追肥のタイミング(追肥の頻度)と与える量は?


ブロッコリーの追肥の量と回数ブロッコリーは苗を植え付けてから2週間~3週間経った頃に1回目の追肥を施します。

プランター栽培の場合は化成肥料(葉野菜用)を10~20g株元周辺にまいて、表面の土と混ぜて株もとに寄せておきます。

2回目以降の追肥のタイミングは2週間~3週間に1回の頻度で与えましょう。追肥の量は1回目と同じです。1週間に1回、水やりを兼ねて液肥を与えてもかまいません。


ブロッコリーの2回目の追肥露地(畑)にブロッコリーを植えたときの追肥は、本葉が10枚になった頃に1回目の追肥を施します。

株間に化成肥料(葉野菜用)を30g/㎡追肥します。それ以降は2~3週間おきに同量の肥料を与えましょう。

ブロッコリーは株を大きくすることが大きな花蕾を収穫するポイントです。花蕾が出来始めるまでに十分に肥料を与えて株を大きく育てるようにしましょう。

花蕾が出来はじめたら最後の追肥を行って、それ以降の追肥を施すは必要ありません。(側花蕾を収穫できる品種を育てるときは収穫が終わるまで追肥を続けます。)




ブロッコリーの収穫

ブロッコリーの収穫方法と収穫適期(収穫のタイミング)は?


ブロッコリーの収穫時期・収穫時期のタイミングブロッコリーは花蕾の大きさが10~15㎝になった時が収穫の目安です。花蕾の下10㎝のあたりをハサミかナイフを使って切り取って収穫しましょう。

花蕾は短期間で一気に成長するので収穫適期を逃さないように。大きく育てようとして収穫適期を逃すと、つぼみとつぼみの間に隙間が出来て形が崩れしまって食味がぐんと落ちてしまいます。

収穫する際は切り口が太陽の方を向くように斜めに切り落としてください。水平に切ると雨水がたまり腐敗や病気の原因になってしまいます。

側花蕾を収穫できる品種は頂花蕾を収穫した後は追肥を施しておくようにしましょう。側花蕾は頂花蕾ほど大きくはなりません。直径が3~5㎝(ゴルフボール大)になったら収穫しましょう。

収穫後のブロッコリーは保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。水気があると腐りやすくなりので、しっかりと水気を切って保存するようにしましょう。



ブロッコリー栽培のまとめ


ブロッコリー栽培まとめブロッコリーを上手に育てるコツは追肥と水やりのタイミングと与える量です。

元肥は植え付ける前にしっかりと行い、追肥を適期に適量与えましょう。

追肥の量(窒素分)が多すぎると、ホローステム(花茎空洞症)という空洞化現象が起こり花茎にスが入ってしまいます。茎を食べたい方は注意しましょう。

花蕾が実る前にどれだけ茎を大きく太く育てられるかが大きな実を収穫できるかのポイントになります。


ブロッコリーの病気対策

ブロッコリーの病気対策ブロッコリーに発生しやすい病気は、降雨が多い時期は軟腐病と黒腐病が発生しやすくなります。

病気の被害に遭って茶色や黄色く変色した葉は、早めに取り除いて病気の蔓延を防ぎましょう。

ブロッコリーは乾燥と多湿が苦手です。特にプランターで栽培する時は、鉢底に鉢底石などを敷き詰めて排水性をよくすることが病気を予防するポイントです。

露地栽培でも用土を丁寧に耕して畝を高くするなどの排水対策をしっかりとやっておきましょう。


ブロッコリーの害虫対策

ブロッコリーの害虫対策ブロッコリーの生育初期で幼葉が柔らかい時には虫害に良く遭います。アブラムシ、ヨトウムシ、アオムシ、コナガなどアブラナ科の植物を好む害虫がすぐに集まります。

小さい苗だと一晩で全滅するなんてことも。葉の裏まで丁寧に観察して卵や幼虫は見つけ次第除去しましょう。葉から食害は始まって最後は花蕾まで食害されることになります。

ブロッコリーは苗の植え付け直後から寒冷紗のトンネル掛けが有効です。アオムシやイモムシの成虫の飛来防止に努めましょう。

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