ホームタマネギ(サラダ玉ねぎ)栽培と育て方のコツ。
ホームタマネギの栽培方法(種まきから収穫まで)を野菜栽培士が画像を交えて詳しくご紹介します。
ホームタマネギをプランターや露地で上手に栽培しましょう!ホームタマネギの植え付け方や収穫方法はもちろん、水やりと追肥の方法や病害虫対策まで。
ホームタマネギ栽培Menu
・ホームタマネギの栽培難易度
・ホームタマネギ栽培カレンダー
・ホームタマネギ栽培のコツ
・ホームタマネギのプランター栽培
・ホームタマネギの土作り
・育てやすい品種は?
・ホームタマネギの植え方
・水やり方法
・追肥の方法と時期
・ネギ坊主はどうするの?
・ホームタマネギの収穫
・ホームタマネギ栽培まとめ
・ホームタマネギの病気対策
・ホームタマネギの害虫対策
ホームタマネギ栽培
難易度 ★★☆☆☆
タマネギ栽培はハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、ホームタマネギは家庭のプランターでも簡単に育てられるタマネギの品種です。
ホームタマネギはサラダ玉ねぎとも呼ばれる小型のタマネギのことです。難易度の高いタマネギですが、夏にタマネギの赤ちゃんのような形をした種球を植えて育てます。
オニオンセットという商品名で販売されていて、種からではなく種球から育てる品種なので、初心者でも簡単に収穫まで辿りつけます。
ホームタマネギ(サラダ玉ねぎ)は、糖質をはじめ、ビタミンB・C・カリウム・リンアシン・ケルセチン・食物繊維などが豊富に含まれる健康野菜。血液をサラサラにする成分が含まれるため、成人疾患の予防に良いとされています。
ホームセンターや園芸店などでは8月上旬から中旬になると、「オニオンセット」や「ホームタマネギ」という商品名で種球が売られています。
タマネギは早生種・中生種・晩生種の3つに分類されますが、ホームタマネギは早生種、8月下旬に植えると早ければ11月中旬頃に収穫期を迎えます。
早生種と中生種は保存は利きませんが、柔らかくて甘みも強いので、サラダとして食べるのにはおすすめの品種です。採れたてのタマネギのサラダの味は格別。晩生種は多少辛みがありますが、保存性がよく長持ちします。
プランター栽培では、球根(子球)から育てるホームタマネギ(オニオンセット)を利用すると植え付けから収穫までが短く簡単に育つので初心者には特におすすめです。
タマネギの種まき時期と苗の植え付け時期は8月~9月、収穫時期は11月以降です。
ホームタマネギはオニオンセットまたはホームタマネギという商品名で売られています。種からではなく子球から育てるタマネギ。
オニオンセット栽培では「シャルム」という冬どりの品種が人気。シーズンになるとホームセンターで販売されています。
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ホームタマネギ栽培に適したプランターサイズですが、中型サイズ(60㎝以上)のものを利用しましょう。
栽培する株数が少ない時は、小さめの植木鉢でも育てることも可能です。タマネギの株間は10cm前後です。60cmサイズのプランターでも10~12個のタマネギが収穫できます。
タマネギは根を浅く張る野菜なので、底が浅めのプランターで栽培しても大丈夫です。
ホームタマネギの栽培に適した用土は市販の培養土を利用ればすぐに植え付けられるので便利です。自分で用土を作る時は
赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1を混ぜ合わせて作りましょう。
それに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化成肥料を用土10ℓ当たり10~20g混ぜ合わせます。
植え付け前の準備として、市販のプランターに2~3㎝ほどウォータースペースを残して培養土を入れます。
用土を自分で作る時は植え付けの2週間前までに土作りを済ませておき、植え付けの1週間前に元肥を施しておくようにしましょう。
露地栽培でホームタマネギを育てる時は、種蒔きの2週間前に苦土石灰を150gを散布して良く耕しておきます。
ホームタマネギは酸性土壌に弱いので、pHの調整をしっかりと行っておきましょう。
1週間前にそれぞれ1㎡あたり、堆肥を2kg、化成肥料(15:15:15)100g、ヨウリン50gを施し、幅60~100cm、高さ10cmの畝を作りましょう。
元肥は全面施肥とします。
苗を植え付ける1週間までには全ての土作りを完了させておきましょう。土作りが終わってすぐに苗を植え付けると、石灰のアルカリ分が強く根を傷めてしまう原因になります。
ホームタマネギはオニオンセット(球根)など子球から植えますが、条間は10㎝。広くても15㎝ほど空ければ十分です。
深さ1㎝の植え穴を掘って、子球の先端が少し見える(2/3ほど)埋まるように浅植えするのがポイント深植えしすぎると生育が悪くなってしまうので注意しましょう。
植え付けた後は根付くまでは水をたっぷりと与えます。発芽期間は子球を植え付けてから約7~10日ほど。
ホームタマネギは子球を植えた後は芽が出るまでの約1週間から10日は用土が乾燥しないようにしっかりと水やりを行います。
ホームタマネギは加湿に弱いため発芽した後は乾燥気味に育てます。ただし、プランター栽培の時は用土が乾燥しやすいので、かん水を適宜行うことで球の肥大が促進されます。
気温が高い日が続くと用土が乾燥しやすくなるので、植え付け以降でも、1週間以上晴天が続いた時は水を多めに与えるようにしましょう。
オニオンセット栽培(球根)は、苗から植える時よりも早め(植付から約1か月)に追肥を行います。
1株あたりに化成肥料10gを周辺の土と混ぜ合わせるようにして与えましょう。
2回目の追肥は植え付けから2か月後です。同量の化成肥料を同じ要領で与えましょう。水やりを兼ねて薄めの液肥を週に1回与えるのも効果的です。
マルチング栽培を行っている時は畝の肩に追肥してやります。
ホームタマネギは植えた株の6~7割の茎葉が倒れた頃が収穫適期。早生種やホームタマネギ(オニオンセット)は10月~2月頃が収穫時期となります。
収穫方法ですが、球の近くの茎を持って一気に引っこ抜いてしまいしょう。先端を持ってしまうと茎の途中で引きちぎれてしまうので注意。
ホームタマネギは収穫が遅れると貯蔵性の悪い柔らかい球になってしまいます。収穫適期を逃さないようにすることが収穫のポイント。
球が小さなうちは茎葉が柔らかいので、葉タマネギとして利用できます。すき焼きや鍋の具材、炒め物など美味しく食べられるのでおすすめ。
ホームタマネギは早生種のため保存期間が短いのが難点。そのため収穫は晴れが何日か続いた時に収穫するのがポイント。地面から引き抜いたあとは2~3日ほど根元を乾燥させます。
乾燥が足りないと切り口部分から乳液状の汁がにじみ出てカビで球が腐る原因となるので注意しましょう。
雨が続いた直ぐ後に収穫すると玉が余分な水分を吸ってしまった状態になります。こうなると貯蔵中に腐りやすくなる「水太り」になるので注意しましょう。
乾燥後は茎を5~10㎝ほど残して切り取ります。茎葉のあたりを紐で結んで5~10個のつり玉を作り、風通しの良い場所に吊るしておきましょう。網袋の中に入れておくのも効果的です。
ホームタマネギは植え付ける時期と収穫する時期の見極めが良質の球を収穫する最大のコツ。
タマネギは追肥のタイミングを間違わないよう注意しましょう。遅い追肥は病気の発生要因となります
ホームタマネギに発生しやすい病気は、「腐敗病」「萎縮病」「べと病」「軟腐病」「黒斑病」「灰色腐敗病」など。
病気が発生する主な原因は、酸性土壌・窒素成分の多い肥料を利用し過ぎている・深植えで生育不良になっている・多湿の土壌環境、などです。
ホームタマネギに発生しやすい害虫は、アブラムシ類・ネギアザミウマ・タネバエ・ネギコガ・ネダニ・ネギハエモグリバエなど。被害を最小限に食い止めるため早めの害虫対処が効果的です。
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