サニーレタスの栽培方法(種まきから収穫まで)を野菜栽培士が画像を交えて詳しくご紹介します。
サニーレタスの苗の植え付け方や収穫方法はもちろん、水やりと追肥の方法や病害虫対策まで。
サニーレタスをプランターや露地で上手に栽培しましょう!
サニーレタス栽培
難易度★★☆☆☆
サニーレタスはレッドリーフレタスとも呼ばれる初心者向けの栽培が簡単な野菜。栽培期間が短いので害虫や病気の被害にも遭いにくい育てやすい部類のレタスです。
サニーレタスは冷涼な気候を好むため、春植えと秋植えで栽培出来ますが、気温が下がっていく秋植えが初心者には育てやすいのでおすすめです。
サニーレタスに含まれる栄養素は、β-カロチン(ビタミンA)、ビタミンC、E、カルシウム、鉄、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれています。
サニーレタス栽培Menu
・サニーレタスの栽培難易度
・栽培カレンダー
・サニーレタス栽培のコツ
・プランター栽培と土作り
・露地栽培の土作りと畝作り
・サニーレタスの育てやすい品種
・サニーレタスの種まき
・サニーレタスの苗の植え方
・サニーレタスの水やり
・サニーレタスの追肥方法
・サニーレタスの収穫
・サニーレタス栽培まとめ
・サニーレタスの害虫対策
・サニーレタスの病害対策
サニーレタスの植付は3月下旬~と8月中旬
収穫までは約2か月程です。
サニーレタス栽培で使うプランターサイズは標準タイプ(60㎝~65㎝)がおすすめです。
1株だけ育てるときは直径24cm以上の植木鉢なら十分に育てられます。栽培数に合わせてサイズを決めるのがポイントです。
サニーレタスをプランターで育てる場合は、市販の培養土を利用すると袋から開けてすぐに植え付けができて便利です。
自分で用土を作る場合は、 赤玉土7:腐葉土2.5:バーミキュライト0.5それに石灰を用土10ℓ当たり10~20gと化学肥料を用土10ℓ当たり10~20g混ぜ合わせたものを利用しましょう。
植え付け前の準備として、市販のプランターにウォータースペースを残して、7分目までくらいまで培養土を入れておきましょう。
用土を入れ過ぎると、土寄せ(株元に土を寄せる)をする時に水やりや降雨の際に、プランターの縁より用土が流れ出てベランダが汚れてしまう原因になります。
露地栽培でサニーレタスを育てる場合は、植え付けの約2週間前に、苦土石灰を100g/m²を施して丁寧に耕しておきます。
サニーレタス栽培に適した土壌酸度(pH)は6.0~6.5です。このときに小石などの障害物があれば取り除いておきます。
植え付けの1週間前までに、堆肥を2kg/m²・化成肥料(15:15:15)を150g/m²を畑に施して、幅40~60㎝以上、高さ10㎝の平畝を作りましょう。
苗を植える条数(列の数)に合わせて幅を調整してください。
苗を植え付ける1週間までには全ての土作りを完了させておきましょう。土作りが終わってすぐに苗を植え付けると石灰のアルカリ分が強く根を傷めてしまう原因になります。
サニーレタスは種からでも苗からでも簡単に育てられます。多数育てるときは種から、数株を育てるなら苗から育てましょう。
サニーレタスの育てやすい品種には「アイディアル」「ブライトライト」などがあります。どの品種でも良く育ちます。
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種から植える時はサニーレタスの発芽適温の18~23℃くらいを維持してあげましょう。気温が高いと発芽率が悪くなります。
気温が高い時は種を半日ほど水に浸けて吸水させ、トレーなどに湿らせたペーパータオルなどを敷して種子を広げてふたをしておくようにします。2~3日間ほど冷蔵庫に入れて低温処理をすることで発芽率が良くなります。
サニーレタスを種から育てるときは、12cm径のポリポットに深さ1cmで3粒ほど種をまいて、発芽後は芽が出てから本葉1~2枚になった頃、成長の良いもの以外を間引き一本立にしましょう。本葉が4~5枚になるまではポリポットで育ててから植えつけます。
サニーレタスを露地栽培で種をまくときは、大株取りの場合は株間を30㎝とって1か所あたり4~5粒で点まきします。
小株取りや外葉を摘み取って収穫するときは、写真のように棒などでまき溝をつけて、種を1㎝間隔の筋まきとします。
種をまいてから発芽するまでは、乾燥させないようにたっぷりと水やりを行いましょう。
サニーレタスは条件にもよりますが、種をまいてから7~10日ほどで発芽します。
サニーレタスをポットまきから育てているときは、芽が出て本葉が2~3枚になった頃に成長の良い苗を1本だけ残して他の苗をすべて間引きます。
サニーレタスを筋まきしたときは、発芽がそろったときが1回目の間引きのタイミングです。育ちの悪い株を手で抜き取るかハサミで根元を切り取って、葉と葉が触れ合わない程度の間隔に間引きましょう。
筋まきした時の2回目以降の間引きは、葉が込み合った頃に何回か行います。最終的に株間が15~20㎝になるように苗を間引きましょう。
間引いた苗はベビーリーフ(間引き菜)として、サラダなどにすると美味しく食べることができます。
サニーレタスとは一般的に葉が緑色をしているレタスで、「サニーレタス」や「レッドリーフレタス」と呼ばれています。
種から植えるときは直播きでも良いのですが、ポッドに植えると後の植え替えが楽です。
サニーレタスは種からも植えられますが、植える株数が少ない時や初心者の方は市販の苗から育てる方が簡単に育てられるのでお勧めです。
苗を購入する際は本葉が4~5枚あり、葉の艶が良く葉先が萎れていない元気なものを選べば上手に栽培することが出来ます。
サニーレタスの植え付け適期は4月~11月で、本葉が4~5枚になる頃に苗を植え付けましょう。
苗を植え付けるときは、ポットより一回り大きな植穴をあけておいて、根鉢を壊さないようにポットから丁寧に取り出して植穴に入れます。
その後は周辺の土を被せて、株元を手のひらで上から軽く抑えて根を密着させてやります。苗を植えてから根付くまでの約1週間はたっぷりと水やりを行いましょう。
サニーレタスの苗を植付ける時の間隔ですが、苗が大きくなって太陽光が万遍なく当たるよう株間を15~25㎝以上はあけてやるのがベストです。
沢山収穫しようと密接させて植えても、日光不足や株同士が養分を奪い合てしまって、株の成長が悪くなり収穫量があまり増えません。
サニーレタスは葉が30cmくらいまで伸びるので、収穫するときの株の大きさに合わせて植え付け間隔を決めましょう。
幼苗の時期は、苗が弱いので水やり時に倒れてしまわないようジョウロの水を手に受けて株と株の間に水をかけるのがサニーレタスを上手に栽培するポイントです。
水の量は幼苗の時は少し多め、草丈が8cmぐらいの頃からは土が乾いた時に行うようにしましょう。
苗を植えてから2週間ほどするとグングン成長を始めます。サニーレタスは水を与えすぎると病気に掛かりやすいので注意が必要です。
日当たりのよい場所で育てると苗を植え付けてから30~40日経った頃がサニーレタスの収穫の最適期になります。
サニーレタスは株元からナイフや包丁などで切り取って収穫します。
収穫の際、切り口が濡れると腐ってしまうので、天気の良い日を選んで収穫しましょう。
サニーレタスの切り口から出る白い汁が出ますが、あれは新鮮だという証拠です。収穫から時間が経つと鮮度が落ちて切り口は赤くなってしまいます。新鮮なレタスを食べるために収穫は料理に使う直前に収穫しましょう。
サニーレタスは連作障害があります。最低2年は同じ畑に連続して植えないよう注意が必要です。連作をすると病気が発生しやすくなります。サニーレタスは日当たりのよい場所で育てると思った以上に大きく成長してくれます。
サニーレタスは冷涼な気候で良く育つ野菜です。種は気温が25度以上になると発芽率が極端に悪くなるので、春と秋の気温が25度以下になる日を選んで種をまくのが上手に発芽させるポイントになります。
サニーレタスは暑さにも寒さにも強く、日当たりのよい水はけのよい土壌でよく育ちます。丈夫で手間のかからない野菜です。
種まきと苗の植え付けは気温が20℃を超えてから。
サニーレタスは種からでも苗からでも簡単に育てられますが、家庭菜園になれない方はホームセンターや園芸店で売られている苗から育てましょう。
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